市原吉博の思い~工房方針


工房方針~絶滅危機にある菓子木型、見た目も美しい和菓子文化を遺し広めたい


 あらゆるものが大量生産され,規格化されてきた現在では,職人芸とか名人芸とかといった言葉もほとんど聞かれなってきている。将来その道の職人と言われる人も消滅の一途を辿る事が予想されるが,和菓子の木型職人も例外ではない。
 日本の誇る和菓子文化の裏方として、その分野で末永く貢献しろとの激励でもあると認識して、一日も長く技の研鑚に励み、願わくは後継者の育成にも貢献する事が出来ればと思っている。
 菓子木型の製作を通して製菓に携る人の繁栄発展に寄与する。
 過去の経験と現在のアイデアをすべて注いで、優れた木型を迅速に作る。
 「手間を惜しむな名をこそ惜しめ」の精神で仕事に当たる。



工房方針


工房方針

  1. 菓子木型の製作を通して製菓に携る人の繁栄発展に寄与する。
  2. 過去の経験と現在のアイデアをすべて注いで、優れた木型を迅速に作る。
  3. 「手間を惜しむな名をこそ惜しめ」の精神で仕事に当たる。


お客さまへのお約束


  • 和菓子製造の裏方として菓子木型彫刻の伝統を守り、技術の研鑽に勤めます。
  • 菓子店の繁栄こそが当方の繁栄にも繋がりますので、より感動を呼ぶ木型を作り、その型によって作られる銘菓等がヒット作となられるよう努力します。
  • 受注の際は速やかに御依頼の趣旨を汲みとり、構想には充分な時間をかけます。
  • 材料の桜の木の選定におきましては、努めて良い部所を使うように心がけます。
  • 納期は現在の、「受注した当日発送率30%」、「翌日近辺での発送率30%」、「他の40%程の複雑並びに大量品の場合で7~10日程度」という納期の更なる短縮をめざします。
  • 製品の一発合格率 「修正無しで納品即ご使用いただける確率」を現在の率(97%程度)からさらに上昇を目指します。
  • 値段設定においては、どこよりも安価に設定します。
  • 木型の先方への到着予定日の翌日近辺にお電話を差し上げ、希望に沿ったものが出来ているか否かの確認を取ります。
  • 一度の取引で仕事を知ってもらい、二度目で方針を知ってもらい、三度目で「友人以上家族未満」の関係を築けるよう励みます。
  • 以上をお約束いたします。

経歴


■1946年3月19日 香川県生まれ
■1968年  家業の木型の卸業に従事
■1973年 木型職人として彫り始める
■1999年 香川県の伝統工芸品に菓子木型が指定され、
  同時に私自身が県の伝統工芸士の認定を受ける

■2004年11月25日 厚生労働大臣より、卓越技能章                      
  「現代の名工」の授与を受ける。

■2006年11月16日 黄綬褒章拝受 
いただいたばかりの勲章を胸につけ、麹町のホテルのロビーにて



市原吉博の仕事


2006年 ルイヴィトン記念饅頭木型作成 ※年代確認・要

2006年 銀座三越・日本橋三越の装飾用木型作成 ※年代確認・要



2007年 ニューヨーク
「ドコモダケアート展」干菓子木型作成



2009年
和三盆体験ルーム「豆花」を開設


2011年 菓子木型和三盆キットが、香川県産品コンクール「最優秀賞」を受賞



2012年
東京芸術大学で非常勤講師


2014年 イタリアのミラノでのクールジャパン会場で展示の菓子木型キット


2014年
タックスフリーのポスターの現型作成



博多駅前kitteビル10階 
神戸元町ドリア壁面アート





Landscape photography by Yoshihiro Ichihara